ウゴービ

ウゴービとは

ウゴービは、有効成分「セマグルチド」を配合した肥満症の治療薬です。食事療法や運動療法だけでは十分な改善が得られない肥満症の方に対し、医師の管理のもとで使用されます。 セマグルチドは、体内で分泌される「GLP-1」というホルモンと似た働きを持つGLP-1受容体作動薬です。脳の食欲に関わる部位へ作用することで食欲を抑え、食べ過ぎを防ぐ効果が期待できます。また、胃の内容物がゆっくりと排出されるため満腹感が持続しやすくなり、無理なく食事量を調整しやすくなります。 さらに、食生活や運動習慣の改善と組み合わせることで、体重減少だけでなく、肥満に伴うさまざまな健康リスクの軽減も期待されています。 なお、効果には個人差がありますが、多くの方が治療開始後数か月で体重の変化を実感されることがあります。

肥満症とは

「肥満」と「肥満症」は同じ意味ではありません。
肥満とは体脂肪が過剰に蓄積した状態を指しますが、肥満症は肥満が原因となって健康障害を引き起こしている、または将来的にそのリスクが高いと医師が判断した状態をいいます。そのため、肥満症は治療が必要な疾患として考えられています。
肥満症では、体重を減らすことだけが目的ではなく、高血圧や糖尿病などの合併症を改善・予防し、健康的な生活を維持することが重要です。

BMIについて

肥満の判定には「BMI(Body Mass Index)」という指標が用いられます。

BMIの計算式

BMI=体重(kg)÷ 身長(m)÷ 身長(m)
例えば、身長170cm・体重80kgの場合は、
80 ÷(1.7 × 1.7)=約27.7 となります。
BMIが25以上の場合は肥満と判定されますが、肥満症と診断されるかどうかは、BMIだけではなく、健康状態や合併症の有無などを総合的に評価して判断します。

肥満症でみられる主な健康障害

肥満症では、体重の増加によって全身にさまざまな負担がかかり、次のような疾患を発症しやすくなります。

  • 2型糖尿病や耐糖能異常
  • 高血圧
  • 脂質異常症
  • 高尿酸血症・痛風
  • 心筋梗塞や狭心症などの心血管疾患
  • 脳梗塞などの脳血管疾患
  • 脂肪肝(非アルコール性脂肪性肝疾患)
  • 閉塞性睡眠時無呼吸症候群
  • 変形性膝関節症などの運動器疾患
  • 腎機能障害
  • 月経異常や妊娠しにくい状態につながることがあります。

このような疾患を予防・改善するためにも、医師の指導のもとで適切な体重管理を行うことが大切です。

内臓脂肪が気になる方へ

内臓脂肪の蓄積は、生活習慣病のリスクを高める要因の一つとされています。
一般的には、腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上の場合、内臓脂肪が蓄積している可能性があると考えられます。
健康診断などで体重や腹囲の増加を指摘された方や、生活習慣病の改善を目指したい方は、一度医師へご相談ください。


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ウゴービ治療の対象となる方

ウゴービは、すべての方が使用できる治療薬ではありません。医師が診察を行い、肥満症と診断されたうえで、薬物療法が適切と判断された方が対象となります。
一般的には、食事療法や運動療法を継続しても十分な改善が得られず、さらに高血圧・脂質異常症・2型糖尿病などの生活習慣病を伴う肥満症の方に対して使用が検討されます。
対象となる目安は、以下のいずれかに該当する場合です。

  • BMI35kg/㎡以上で、肥満に関連する健康障害を1つ以上有している方
  • BMI27kg/㎡以上で、肥満に関連する健康障害を2つ以上有している方

実際に治療を開始できるかどうかは、BMIだけでは判断できません。現在の健康状態や既往歴、服用中のお薬なども確認したうえで、医師が総合的に判断します。

BMI27の目安

BMI27は、以下の体重がおおよその目安となります。

身長 体重の目安
150cm 約60.7kg
155cm 約64.8kg
160cm 約69.1kg
165cm 約73.5kg
170cm 約78.0kg
175cm 約82.6kg
180cm 約87.4kg

ご自身が対象となるか気になる方は、お気軽にご相談ください。

ウゴービによる治療方法

ウゴービは、週に1回、ご自身で皮下注射を行う自己注射タイプの治療薬です。注射部位は腹部・太もも・上腕のいずれかを選択し、毎週同じ曜日に投与することで安定した治療効果が期待できます。
治療開始時は副作用をできるだけ抑えるため、少ない用量からスタートし、体調を確認しながら段階的に増量していきます。
一般的な投与スケジュールは以下のとおりです。

  • 0.25mgを4週間
  • 0.5mgを4週間
  • 1.0mgを4週間
  • 1.7mgを4週間
  • その後は2.4mgを維持量として週1回投与

増量のタイミングは体調や副作用の有無を確認しながら決定するため、必ずしもすべての方が同じペースで進むわけではありません。

治療開始までの流れ

ウゴービによる治療は、診察のみで開始するのではなく、現在の健康状態を確認したうえで適応を判断します。
初回受診では、問診や診察に加え、必要に応じて血液検査などを実施します。検査結果をもとに、治療の適応や注意点について医師が詳しく説明し、ご納得いただいたうえで治療を開始します。
自己注射が初めての方でも安心して治療を始められるよう、注射器の取り扱い方法や注射部位、保管方法などを丁寧にご説明します。

治療中の通院について

治療開始後は、定期的にご来院いただき、体重や体調の変化、副作用の有無などを確認します。
必要に応じて血液検査を行いながら、安全性を確認しつつ治療を継続します。また、食事や運動などの生活習慣についてもアドバイスを行い、無理なく体重管理を続けられるようサポートします。
治療効果には個人差があるため、お一人おひとりの状態に合わせて治療方針や投与量を調整しながら進めていきます。

副作用について

ウゴービは比較的安全性が確認されている治療薬ですが、体質や体調によって副作用が現れる場合があります。特に治療開始直後や用量を増やしたタイミングでは、消化器症状がみられることがあります。

主な副作用
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 便秘
  • 腹痛
  • 胃の張りや不快感
  • 食欲低下
  • 頭痛
  • めまい
  • 倦怠感
  • 注射部位の赤みやかゆみ

これらの症状は一時的なことが多く、体が薬に慣れるにつれて軽減するケースが少なくありません。

副作用が気になった場合

症状が強い場合や長く続く場合は、無理に治療を継続せず、早めにご相談ください。必要に応じて投与量の調整や治療内容の見直しを行います。
また、糖尿病治療薬やインスリンを使用している方は、低血糖を起こす可能性があります。ふらつきや冷や汗、強い空腹感などの症状がみられた場合は、速やかに医療機関を受診してください。

ウゴービ治療を受けられない場合

以下に該当する方は、ウゴービによる治療を受けられない、または慎重な判断が必要となる場合があります。

  • 妊娠中または授乳中の方
  • 妊娠を希望されている方
  • 重い肝臓・腎臓・心臓の病気がある方
  • 重度の胃腸疾患がある方
  • 膵炎の既往がある方
  • 甲状腺疾患について医師から治療上の注意を受けている方
  • 摂食障害の診断を受けている方
  • GLP-1受容体作動薬を使用中の方
  • 薬剤に対して重いアレルギー症状を起こしたことがある方

持病や服用中のお薬がある場合は、必ず診察時に医師へお伝えください。

治療を受ける際の注意点

ウゴービは、薬を注射するだけで大きな減量効果が得られるものではありません。
より良い治療効果を目指すためには、食生活の見直しや適度な運動を継続しながら治療を進めることが大切です。
また、自己判断で投与量を変更したり、治療を中断したりすると、期待する効果が得られない場合があります。治療中は定期的に受診し、医師の指示に従って治療を継続しましょう。
体調の変化や気になる症状があれば、そのままにせず、お気軽にご相談ください。

費用について

ウゴービ治療は自由診療となるため、公的医療保険は適用されません。
診察料や検査料に加え、処方する薬剤の種類・用量によって費用が異なります。治療開始前に費用について詳しくご説明いたしますので、ご不明な点はお気軽にお尋ねください。
※料金の詳細は料金表をご確認ください。

治療の流れ

1ご予約
まずはお電話または予約方法に沿って診察をご予約ください。
2初回診察
問診・診察を行い、既往歴や生活習慣、現在のお身体の状態を確認します。
必要に応じて血液検査などを実施し、ウゴービ治療が適しているかを判断します。
3治療開始
検査結果を踏まえて治療の適応が確認できた場合は、治療内容や注意事項をご説明します。
自己注射が初めての方にも分かりやすく使用方法をご案内し、安心して治療を開始できるようサポートします。
4定期受診
4週間ごとを目安にご来院いただき、体重の変化や副作用の有無、治療効果などを確認します。
必要に応じて検査や投与量の調整を行い、安全に治療を継続していきます。

よくあるご質問

Qウゴービはどれくらいで効果を実感できますか?
A効果には個人差がありますが、食事や運動を組み合わせながら治療を続けることで、数か月程度で体重の変化を感じる方が多くいらっしゃいます。
Q注射は自分でもできますか?
Aはい。初回に医師やスタッフが注射方法を丁寧にご説明しますので、ご自宅でも安心して投与していただけます。
Q治療中に食事制限は必要ですか?
A極端な食事制限は推奨されませんが、バランスの良い食生活を心がけることで、より治療効果が期待できます。
Q通院はどのくらいの頻度ですか?
A一般的には4週間ごとの受診をお願いしています。体調や治療状況に応じて受診間隔が変更となる場合があります。
Q副作用が出たら治療を中止しなければいけませんか?
A軽度の副作用は治療を続けるうちに改善することもあります。症状の程度に応じて投与量の調整や治療方針を検討しますので、自己判断で中止せず、まずはご相談ください。

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