足底版

入谷式足底板療法

足底板(インソール)は靴の中敷きのことで、靴文化の歴史が長いヨーロッパ諸国では、古くから活用されてきました。従来の足底板は、表面に凹凸を設けることで足のアーチ構造の低下を防いだり、足部を安静に保つ、あるいは矯正を目的として使用されていました。作製においては、足部のみを評価し、座った状態や立った状態で足型を採取する「静的」な方法が一般的でした。
これに対し、「入谷式足底板」は、入谷誠氏によって考案された新しいアプローチです。テーピングやパッドを用いて足部の形状を調整し、足だけでなく全身の姿勢や動作を観察しながら作製を行う「動的」な方法が特徴です。この製法では、作製前に足部の形状やアーチの高さを詳細に検査し、個々の身体特性に応じたオーダーメイドの足底板が提供されます。

入谷式足底板とは?

単に足型をとったり、市販の素材を貼り付けたりするようなものではありません。
病態の診断に基づき、機能的な視点から患者さんの状態を評価した上で、テーピングやパッドを使用しながら、足部関節の位置やアーチの高さを調整し、そのうえで足底板を作製していきます。
歩行などの動作を確認しながら調整を行う点が、従来の方法との大きな違いであり、それぞれの症状や身体の特性に応じた対応が可能になります。

入谷式足底版

こんな症状の方が対象です。

 
  • 足・ひざ・股関節の痛みがある方
    変形性膝関節症/外反母趾/スポーツ疾患など
  • スポーツのパフォーマンスを向上させたい方
    スパイクやトレーニングシューズが合わない/バランスを崩すことがある/よくこけるなど

インソールは、足から体の姿勢や動作を変化させ、より効率的な身体動作を誘導するものです。 当院では、年間100足以上を作成し、一般整形疾患だけでなく、プロスポーツ選手にも幅広く提供しております。

インソール作成可能な靴

スニーカー
スニーカー
スパイク・運動靴
スパイク・運動靴
パンプス・革靴
パンプス・革靴

足底板を使うまでの流れ

1ご相談
足底板を使用することで「どのような効果を得たいか」というご希望をうかがい、現在のお悩みや症状と照らし合わせながら、使用方法についてご相談・ご提案をいたします。
2準備
足底板を装着予定のシューズをお預かりし、ベース部分の作製に入ります。シューズ選びでお困りの場合は、使用目的に合った靴の選定もサポートいたします。
3評価(60〜90分)
1.歩行や簡単な動作を通して、身体の特徴や動きの癖を評価します。
2.テーピングなどを用いて姿勢や動作を理想の方向に導き、実際に動いていただきながら効果を確認します。
3.足底板の「設計図」となる情報をもとに、足部の重要なポイントにマーキングを行います。
4削り出し・成形(60〜90分)
設計図に基づき、耐久性のある素材を削り出してベースに貼り付け、必要に応じてパッドなどを加えて立体的に成形します。
5仕上げ(10〜30分)
完成した足底板を実際の靴に装着し、歩行などの動作を確認しながら細かな調整を行います。
※Step1〜Step5は、患者さまのご都合に合わせて1日でまとめて行うことも、複数日に分けて行うことも可能です。
6フォローアップ調整
足底板を継続して使用することで、身体のバランスや筋肉の使い方が変化していきます。その変化に応じて、必要なタイミングで再評価・調整を行います。

よくある質問

Qどんな靴にも使えますか?
Aはい、基本的にどの靴にも対応可能です。ただし、より高い効果を得たい場合は、足にしっかりフィットした靴を使用するのが理想的です。フィットした靴であれば、他の靴に入れ替えてのご使用も可能です。
Q自分の足に合う靴がなかなか見つからず困っています
A靴選びでお悩みの方には、選び方のコツや探す際のポイント、合わない靴への対処法などを丁寧にご案内します。お気軽にご相談ください。
Q足底板はどのくらい使えますか?
A一般的な使用環境であれば、3〜5年ほどご使用いただいている方が多いです。使用頻度や靴の種類によって多少前後する場合があります。

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